メゾン 道の果て

5月31日

 先月19日の回で取り上げた実のなる木ですが、わずか1ヶ月の間で見違えるほど変化を遂げつつあります。

 オニグルミの雌花とおぼしきものです。先月の写真で垂れ下がった細長い物体は雄花で、この花粉を風で飛ばし、同じ木の別の場所にある雌花に浴びさせます。この写真は今月上旬に撮影したものですが、

 それから1ヶ月もしないうちに、実の部分がここまで大きく膨れ上がりました。花は上向きだったのが実の重さに耐えかねて下向きにぶら下がっています。
 やはり見た目が日本在来らしくない、熱帯ジャングルの果実を連想してしまいます。

 ヤマグワの花、その後です。ほんのり赤く色づき始め、花から実にわかりやすく変化しています。

 こちらはヤマモモです。ちょっと目を離しているうちに実が結構なサイズになってしまいました。ごく小さい花のどの部分が果実となり、大きくなっていったのか、来年も観察する必要がありそうです。

 おまけ写真。隣の畑で、先月までビニールトンネルに隠れていた作物はトウモロコシでした。この畑でトウモロコシが栽培されているのは恐らく初めて見ます。覆いが外されると成長ペースは急激で、1ヶ月もしないうちに人の背丈ほどにまで伸びるにとどまらず、花や実も付け収穫間近です。同じ株で雄花が高い位置、雌花が低い位置に付き、雄花から降ってくる多量の花粉を雌花が浴びて果実となっていく様子はオニグルミと仕組みが似ています。
 大根は無事収穫され、その手前の空きスペースには葱が植えられました。他に人参や唐辛子など。成長し過ぎて収穫期を逸失したほうれん草や、役目を終えたソラマメは撤去されました。


5月21日

 庭のプランターで、いちごを育てています。
 実は昨シーズンもいちご栽培に挑戦していましたが、4月に実をいくつか結んだ直後、全株が急速に枯れてしまうという残念な事態になりました。
 どうやら肥料の撒き過ぎが原因だったようで、今シーズンはこの反省から、適度な水分と肥料をテーマに出直すことにしました。

 苗は昨年12月にホームセンターで仕入れてきました。プランター2つに3株ずつ、計6種類を植えています。
 上写真奥側左からとちおとめ、女峰、章姫、
 手前側はアイベリー、サントリー蜜香、白いちごのエンジェルエイトです。
 蜜香とエンジェルエイトは売れ残り特売となっていたもので1株198円(税込)、その他は248円(同)でした。
 苗をプランターに植え替え、藁や枯れ葉を敷いて冬越しさせます。早く大きくなりますように、と願を掛けながら春を待ち続けると..

 3月になって急激な成長が始まりました。高さ10cmにも満たなかった背丈が倍以上になり、葉も大きく茂らせます。特売品の蜜香とエンジェルエイトは成長が遅かったものの、花は着実に付けています。
 4月中旬に入るといよいよ実の成長が始まり、大型連休の頃には赤く色づき始めました。 

 連休明け、すっかり熟したところで収穫しました。今シーズンは7+9+6+4+3+4で33個という結果になりました。
 へたの部分まで赤く色づくほど待って収穫したとちおとめ(左写真の左側)は、いちごジャムを思わせるまったりした甘味です。スーパーで買った酸味のあるとちおとめと別物と思いました。甘味度は完熟とちおとめ>女峰>章姫>アイベリー のように感じました。成長の遅かった蜜香も小粒の実を結びました。すっきりとした甘さです。
 エンジェルエイト(右写真)は実が白いのが特徴です。それゆえ鳥の食害に遭うことなく収穫できました。表面の粒々が赤く変化した頃合いが収穫の合図です。見かけに全くよらず、これまた甘味が抜群です。
 全体で33個は市販の1パック相当、近所の激安スーパーで216円からというのと比較すると出費は大きいですが、自分の手で苗を育てる楽しみや、スーパーの特売品ではなかなか味わえない完熟感、また成長過程が子供の教育にもつながり、出費以上に価値は大きいと実感しました。
 収穫期が終わり、次は株分けに挑戦です。ランナーと呼ばれている葉のない長い茎が3月から時々伸びてきます。実に養分を行き渡らせる目的で収穫までは見つけ次第切っていましたが、ランナーを土に埋めると根が生えてくるそうなので、どんな具合に根付き新株になるのか、追って経過報告したいと思います。来シーズンは小さないちご園になることを期待しつつ。


5月13日

(前編からの続き)
 上毛電鉄を赤城で降り、わたらせ渓谷鉄道の大間々駅まで小走りで向かいます。途中でローカルスーパー、ベイシアの看板を見つけて立ち寄ります。今回の旅程は各線の乗り継ぎが良好な反面、長い待ち時間がないので昼食を逃してしまうリスクも。ここで食糧を調達するのですが、さすがは北関東スーパーの王者。とんかつ弁当が215円〜(税込)とか、にわかに信じられない低価格で売られています。今回はあさりご飯430円を買いましたが、表面にあさりのむき身がびっしり詰められ貝好きには大満足の一品です。店を出てから箸が付いていないことに気づき慌てて店に戻る一幕もありましたが。他にも柿の種100%の700g入りが646円(グラム当たり1円未満達成!)とかを見かけ、荷物になると知りながら買い込みます。

 大間々からわたらせ渓谷鉄道で北上します。ここから終点間藤までの往復には普通に切符を買うよりも一日フリーきっぷ(1,880円)の方がお得で便利です。
 列車はWKT510形の1両編成。混雑を外そうと午後の便で計画を立てましたが、立ち客が若干いる程度で、想像していたよりは空いていました。さらに乗客の多くが途中の水沼で下車し、ボックスシート独り占めができるほどに。ベイシアのあさり弁当をゆっくりいただく余裕もできました。
 名物トロッコ列車と違って窓は固定で外の空気を感じられませんが、ひたすら新緑の水辺、その中にところどころで固まって咲く藤の花、この時期の印象深いシーンが移り変わります。途中、水沼や(わたらせ)神戸(ごうど),沢入(そうり)といった駅でやや長い停車時間があり、車外に出て森の空気を深呼吸します。
 川は進行方向右側を流れていますが、草木ダムとともに建設された長いトンネルを抜けた後、沢入から先で一時左側に変わり、ごろごろした白い岩が独特の景観を見せています。
 足尾が近づくと鉱山の町の名残が見えてきます。廃屋と化した工場や変電所、空き家となった赤い屋根の長屋といった建物群が、かつてのにぎわいを後世に伝えています。
 終点間藤まで乗り通したのは観光目的の人ばかり10数名で、皆そのまま折り返しの列車に乗って戻ります。折り返し時間を使って少し先まで歩いてみました。かつては約2km先まで貨物専用線が伸びており、廃止されても線路や踏切警報機が撤去されることなく放置されています。集落は残っていますが住人も少ないようで、廃屋も一部整理されて空地が目につきます。

 折り返し桐生へ来た道を戻ります。温浴施設のある水沼で多数の乗車があり立ち客でいっぱいになりました。
 大間々以南は桐生の市街地を進みますが、上毛電鉄の下をくぐり、すぐに右から東武桐生線と合流して相老(あいおい)、右に別れて左カーブした後今度はまた右から両毛線が合流して下新田と、4つの路線が複雑に絡み合う展開です。相老で大半の乗客が降りてゆきました。

 桐生駅周辺を少し歩いてみました。絹織物で栄えた都市だけあって、駅周辺に数多くの立派な蔵や洋館を見かけます。多くは個人所有のようですが、店舗などとして活用されている例も多いです。機会を改めてゆっくり蔵巡りしたい、そんな魅力にあふれた街でした。

 桐生から両毛線で足利へ。駅を降りて足利市まで、本日3回目の駅間徒歩移動です。
 足利市からは東武特急<りょうもう>で帰路につきます。昨年夏は200系でしたが、今回は500系リバティの運用に当たりました。指定券は発車直前でも取れましたが短い3両編成で、フラワーパーク帰りと思わしき観光客も少なくなく結構な盛況ぶりです。
 さすがは新型車輌で、外内装ともデザインが洗練されています。座席は200系座席交換車とほぼ同等の座り心地。一方で乗り心地の方は最近の車輌らしく、ふわふわ感の方が大きいです。駅コンビニで買った缶チューハイを空け、ベイシアの柿の種をつまみに、今日の思い出に浸ります。


5月7日

 大型連休の1日を使い、久々の日帰り鉄旅行に出かけてきました。
 今回の目的は八高線とわたらせ渓谷鉄道です。八高(北)線は新型通勤形気動車の導入計画が発表され、ボックスシートで旅情を楽しめるのも今のうち、ということで急遽決行します。わたらせ渓谷鉄道はこの歳に至ってまだ乗ったことがなく、このついでに初乗車をもくろみます。さらに普段は乗る機会がない西武や東武の特急も、と計画にいろいろ詰め込んでみました。

 都内に出てまずは高田馬場から西武新宿線の特急<小江戸>に乗ります。所沢まで特急料金500円。
 車輌は「ニューレッドアロー」10000系が使われています。デビューから約30年経過し池袋線で走っていた仲間は既に亡く、新宿線組も次世代車輌構想が出されて先行きが長くないと見ています。
 乗車しての感想です。内装や座席は1度リニューアルで交換され、現代の有料特急にふさわしい水準ですが、改装からも約20年が経過して使い込みによる細かい傷が目に付きます。(当日乗車した編成10112Fは平成15年新製時からこの仕様、リニューアルせず)一方で乗り心地はどっしりと非常に安定しています。昭和40年代製の、旧特急や通勤車輌から転用した台車ですが適切に整備されているようで、線路の保守と相まってほとんど揺れを感じさせません。ここは昨年8月の東武200系と共通する部分です。

 所沢から飯能へは副都心線直通の快速急行で移動します。東急の2代目5000系5050台でした。池袋線の特急001系Laviewも乗ってみたいところですが行楽シーズンで満席が容易に予想できたので遠慮しました(実際に当日は満席だったようです)。
 飯能で少し時間ができたので撮影タイム。001系Laviewや4000系,20000系,東急車など多様な車輌が出入りします。4000系は連結作業も見られました。4000系も若い頃沿線山歩きでよくお世話になりましたが、元東急の通勤車輌に交代することが決まりこちらも先行きは短いようです。連結して8両編成になった西武秩父行き普通は行楽客でボックスがほぼ満席になる盛況です。

 飯能〜東飯能の1駅間をその4000系普通で移動し、東飯能〜高麗川をまた1駅だけ209系に。30分余りの間に3回も乗り換えで慌ただしいです。
 今回の旅の目的、八高線のキハ110系は高麗川から発車します。八高線は高麗川以北は非電化で、昼間は本数が少なく次の列車まで90分待ち、も多いので乗り継ぎに気を付けながら旅程を決めました。
 2両編成の車内は立ち客も出るくらいの混雑でしたが、次の毛呂で降りる人がそれなりにいて、座席にありつけます。列車は山裾を上り下りを繰り返しながら力強く進みます。やはりボックスシートから眺める新緑の景色は素晴らしいものです。30年前にも八高線を走破したことがありましたが、この時代は全ての車輌が通勤形キハ30系やキハ38で、景色が見づらかった思い出があります。次の新車はまたオールロングシートの通勤形に逆戻り、窓の数も減るようで実に残念な思いです。
 寄居からは平地の区間になりスピードも上がります。群馬藤岡辺りから高崎都市圏に入り乗客も増えてきました。高麗川から高崎までの所要時間は90分程度。この区間を通しで乗った観光客は意外と多かったようです。

 高崎から両毛線直通に乗り換え前橋で下車。北口から歩いて上毛電鉄線中央前橋駅を目指します。徒歩15分程度で着きます。
 中央前橋駅はガラス張りの新しい建物になっていて驚きました。約30年前にも訪問したことがありますが、当時はかなり年季が入った駅舎だったことを覚えています。現代的な駅舎の改札を抜けると、昔の雰囲気そのままでした。車輌も京王井の頭線の中古がここ25年以上使われ続けています。乗車したデハ715,クハ725の編成(下写真右のピンク色前面)は昭和41年生まれで経年59年。中古購入時にリニューアルした内装も経年のくたびれが隠せません。この編成は吊り革に利用者やファンからのメッセージを掲示しており、会社が必死の思いで資金集めをしている様子がうかがえます。また線路の保守が必要最低限となっているからか、空気ばね台車でもかなりの縦揺れを感じます。
 利用層は若い世代が多いという印象です。車内は自転車持ち込み可で、実際に中央前橋から途中駅まで、また途中駅から自転車の乗り降りを見ることができました。
 大胡(おおご)付近までは住宅の多い区域ですが、以東は北に赤城山を臨みながら走ります。菜の花の黄色やハナダイコンの紫色に彩られた雄大な景色は見応えあります。

(後編へ続く)

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