平成18年11月23日更新
三次市は、そのロケーションが前日立ち寄った津山市に大変良く似ている。どちらも県庁所在地から1時間余り離れた山間部の地方都市、鉄道が4方向に分かれていてその全てが非電化、新幹線や特急列車は来ない代わりに今やJRでは全国的にも数少ない「昼間の急行列車」がやってくる、と、本当に共通点が多い。
宿泊した「アルファーワン三次」は駅から10分以上も歩くが、芸備線と三江線の2つの線路を見下ろす位置にあり、この日も一番列車の通過音で目が覚めた。急行列車に使われる2両編成が眼下を通り過ぎる。今日は出発時間が少し遅いので、朝食はホテル内の食堂で取ることにした。前日まで市内でイベントがあったらしく、お手伝いの高校生達で食堂がにぎわっている。
三次7:48 1724D 普通 キハ120-326
三次にて。跨線橋の絵には「霧の都 三次へようこそ」と書かれている。
本日はまず福塩線(ふくえんせん)に乗って福山まで出る。列車はキハ120の単行で、乗客の数は座席がほぼ埋まるほど。高校生とおぼしきジャージを着たグループが乗っていた。部活動で遠征でもするのだろうか。
三次を出て昨日の道のりを備後庄原方面に3つ戻ると塩町。福塩線はここから始まる。駅を出るとすぐに芸備線と分かれ、右に左にカーブを切りながら山里を進む。ジャージ集団も途中の駅で降りていき、乗客の数は片手で足りるほどになった。
三次から1時間ほどで上下に着く。ここが分水嶺になっていて、この先(備後)府中にかけては急な下り勾配の連続になる。備後三川〜河佐(かわさ)間ではダム建設に伴い新線トンネルに切り替えられた。長いトンネルを一気に下る。トンネルを出た途端急激に窓ガラスが曇り、外が見えにくくなった。乗客も駅ごとに増え、いつしか通路いっぱいに立ち客が並んでいた。
(備後)府中9:34 240M 普通 クモハ105-2

(備後)府中から先の福塩線は電化されており、約30〜60分の間隔で通勤形電車が走っている。地方の県庁所在地でもない場所のローカル線に電車が走っているのが驚くが、この区間がかつては私鉄で、国策で買収されたと言われれば納得できよう。
4分の接続でその普通電車に乗る。この105系は昭和56年に福塩線用として直接新製投入された車両で、関東地方の旧型国電が集まっていた路線という古いイメージを払拭した。この車両も早いものでデビューから25年、先日リニューアルを行なったばかりのようで、内装が新車時代のように美しい。
電化区間では駅の数が増え、1kmに1つ駅があるくらい。とにかくよく止まる。車窓は遠く右に芦田川を眺めるが、それよりも住宅が多く、各駅で乗降がある。線路は湯田村まで東に向かった後南下して神辺(かんなべ)で井原鉄道を合流、さらに南西に方角を変え広い川沿いのカーブを曲がりながら福山を目指す。
福山には10:15着。少し時間があるので、ここでおみやげを買い込む。
福山10:32 3726M 快速<サンライナー> クハ117-13

福山からは山陽本線を東進する。車両はかつて京阪神地区の新快速に使われていた117系。クリームと窓下茶帯から写真のようにカラーリングは変えられたが、全席こげ茶色の転換シート、木目柄のシックな内装は、当時の国鉄としては異例のセンスの良いインテリアだった。そしてそれが今もそのまま残っているのがまた良い。
貨物列車が頻繁に行き交う大動脈を突っ走る。この区間は直線が主体で、実に恰幅の良い走りが堪能できる。岡山まで約50分。しばしモーター音に耳を傾け、新快速時代の活躍に思いを馳せよう。
岡山11:20着。山陰方面や四国方面、そして福山や津山といった中核都市に向けていろいろな色や形の電車や列車が出入りし、ファンであれば1日いても飽きることはないだろう。下写真左は瀬戸大橋線快速<マリンライナー>から撤退し、普通列車として余生を送る213系。右は特急<やくも>用381系。紫基調の<スーパーやくも>カラーとの混結も見られる。
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岡山11:52 456A <ひかり456号> 723-7005
時間の都合で岡山からは別運賃・料金で新幹線に乗る。この<ひかり456号>は新大阪行き、700系7000番台「レールスター」の8連で運用されている。指定席はグリーン車と同じ2+2列の座席配置。自由席は通常の新幹線と同じ2+3列だが、東海道から来る700系とはインテリアカラーが異なる。
さすがは新幹線。山陽本線で2時間以上もかかる姫路までの道のりを、わずか22分で到達した。
姫路にて
姫路12:28 3250M 新快速 クハ222-2034
加古川12:41 1335S 普通 クモハ125-12
姫路から新快速で加古川に戻る。そして加古川で中間改札を通って加古川線に乗り換える。新型車両クモハ125の単行で、車内は立ち客が大勢いた。3つ目の厄神で下車する。