メゾン 道の果て

6月30日

 26日に観測史上最速の梅雨明けを迎え、まだ6月だというのに連日35℃超えの猛暑続きで庭の草木もかなり参っています。雨も大して降らず、街路樹のあじさいは葉をぐったりさせて干からびかけています。こうなると2〜3日梅雨空に逆戻りしてほしい、と思うものですから人間は勝手です。

    
 紫色のものはランタナに非常によく似ていますが、ヘリオトロープ(キダチルリソウ)という別種の植物です。香料を採るのに使われるそうです。
 白い花はイベリスで、「サマースノードリフト」という品種です。細かい花が密集しているのはアリッサムとよく似ています。イベリスは白いつぼみが集まった状態からなかなか開花してくれません。そうこうしているうちにヘリオトロープは花期の終わりを迎えています。
キキョウ(桔梗)
 紙風船のようなつぼみを付け、それが何日かかけてふくらみ花に変わる姿は可愛らしくあります。
 コスモスと同じ8弁の花びらを付けた植物ですが、葉の形がコスモスともキバナコスモスとも違うようです。手元の図鑑にも載っていません。密集してではなく少しずつ開花しています。

→花の名前を調べるアプリを使ったところては「ハルシャギク」「ニトベギク」「ウサギギク」の検索結果が出ましたが、どれも葉の形や花びらの数が違います。 ネットで画像検索して最も近かったのがハルシャギク属の'Tall coleopsis'のようです。日本ではあまりなじみのない品種だったとは。
アッツザクラ
 6月14日の回で登場したニチニチソウと同じ紅白の花ですが全く別の種類で、ニチニチソウが丸っこい葉なのに対しこちらは地面から細長い葉を伸ばしています。
リアトリス
 以前も紹介したことがありますが、今回は花の部分をクローズアップしてみました。独特の形をした花。理科の実験で試験管を清掃するブラシの代わりになるかもしれません(笑)。

 


6月21日

 今の時期、近所の川沿いの草むらで、急速に成長して花を付け始める植物があります。
 その高さは時に人の背丈を大きく超え、我々人間を見下ろすほどになります。
 驚くべきは成長力。初夏のわずかな期間で種からこれだけ大きくなって、6月のうちにこれまた大きな花をいくつも咲かせます。脇に植えられているあじさい群落に立ちはだかるようにして育ち、ひときわ存在感を見せつけています。

 その植物の名は「タチアオイ」といいます。
 花の色は株によって様々で、白からピンク,赤,濃い赤まで、また花芯の周りが赤く染まっている種類もあります。さらに花びらが八重咲きのものがあったり。そして多くの場合これら複数の株が入り乱れ、色とりどりの競演となっています。

 上写真は近所で見かけたタチアオイ達です。多くは道端の草むらで雑草同然に生えて大きくなりますが、花が美しいからなのか、他の雑草のように草刈り機などで駆除されたりせず、逆にあえて放置していると思われる事例が多いです。中には強風で茎が折れてもそのまま放置されていたり。
 最近の天気予報で、タチアオイの花が先端までまで付くと梅雨明け、という話がされていました。近年季節の巡りが少し早くなっているようで、6月も下旬になると真夏の暑さと強い雨の日が代わりばんこにやってきます。この週末は猛暑日が来る、と報じています。タチアオイの花が元気に咲いていることそのものが、夏の訪れなのかもしれません。


6月14日

 隣の畑をつぶして新たな住宅が1軒建設中です。4月中頃までは地鎮祭を済ませた状態のままでしたが、連休前辺りから基礎工事が始まり、今月に入るとクレーン車が入って柱が立ち始め、あっという間に2階の屋根まで組み上がりました。木造住宅の在来工法のようです。自宅近辺ではこの他にも古い住宅の取り壊しと新築が相次いでいます。見慣れた街の風景も少しずつ変化しつつあります。

    
 画面上からニチニチソウ(赤,白),イングリッシュラベンダー,メカルドニアの寄せ植えです。メカルドニアはゴールドダストという品名で、黄色い小さな花を付けます。
 朝顔の双葉も見えます。こぼれ種から所かまわず芽を出してきます。
ランタナ サニーイエロー
 ピンク色のランタナは今年も成長中ですが、新たに黄色い品種を買ってきて植えています。
 5月で紹介できなかった白花ベゴニアが見頃を迎えました。赤と桃に再登場願って3ショットを。
フランネル草
 またの名をスイセンノウ(酔仙翁)ともいいます。白緑色の葉や茎と、濃いピンク色の花の対比が目を引きます。雑草同然に生えてくる強健な草花です。
マルバマンネングサ
 5月に登場したメキシコマンネングサの、葉が丸くなった仲間です。庭の日陰で今一番元気な植物で、小さな木々の根元で勢力を拡大しつつあります。

6月4日

 5月のうちに真夏日が来るほど暑くなったかと思うと急激に涼しくなったり、体調管理も気を使います。学校の運動会は昨年と同じ2部制で実行されました。会場では教職員が、水分補給を確実に取るとともに適切なタイミングでマスクを外すよう呼びかけるなど、暑さと感染対策の両立に苦心している様子がうかがえました。今回も自宅の花達の紹介です。

    
 左の鉢はガザニアとサルビアです。ガザニアは葉の形が細長いものと丸いものの2品種が植えてありますが、葉の表に独特の艶があり裏が白ければガザニアに括られるようです。
 右はバーベナで、品種名が「ピーチメルバ」です。先日のタピアンとは葉の形が異なり、花も桃色系統のグラデーションとなります。
ブルーサルビア
 一見ラベンダーにも見えますが、葉の形がラベンダーのように細長く細かくありません。上写真のサルビアと同じ仲間とは思えないいでたちです。
オキザリス ラッキークローバー
 以前紹介した紫カタバミと同じ仲間です。花は濃い赤紫色、四つ葉のクローバーのような葉の形と色合いが特徴です。
ゼフィランサス(サフランもどき)
 手元にある図鑑には開花期が8月以降とありますが、我が家では5月下旬から咲き始めています。時期を迎えると土の中から花茎だけが急速に伸びてきて、まるで水族館のチンアナゴを連想させます。
ヘメロカリス
 デイリリーの別名を持ち、ユリ科に属します。この1週間でつぼみが多数出現し、開花が始まりました。花の命は1日と短いですが、次から次へと花が続きます。

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