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週観 道の果てから

4月27日

 新居建設、この2週間の動き。
 前回は電気配線の打ち合わせまででしたが、
 その次の月曜日、玄関ドアが入りました。
 明るい色の壁に映える濃い緑色のドアは強いインパクトを与える、はずですが、段ボールで保護されているので全貌がうかがえません。
 その一方、玄関ドアが入ったことによって、防犯上作業時間外には鍵がかけられ、自由に出入りできなくなりました。
 夜、会社帰りに中をのぞいて見ようにも、ガラス越しに断熱材の束らしき物が入っていることくらいしか分かりません。
 唯一確認できた変化といえるのが、先週中に外壁に黒い防水シートが張られたことです。
 1階部分にはシート上から金網も張られ、いよいよモルタル塗布作業が始まる気配です。

 土曜日、大雨の降りしきる中、差し入れを持参して建設現場を訪問しました。
 1階は断熱材張りの作業も過ぎ、次の段階である内壁や天井を張るところまで進行していました。
 内壁や天井の板は石膏ボードが使われていて、壁紙などはこの上に粘着シートで貼り付けるそうです。
 つまり、壁は外側からモルタル,防水シート,外壁構造材(木質),断熱材,内壁(石膏),壁紙、という層でできていることになる訳で。
 内壁,天井板張りの作業は約40%くらいまで進捗していました。
 それどころかフローリング床も既に張ってあって、職人さん達はこの上にシートを敷いて作業しています。
 もちろん電気配管が済ませてあることは言うまでもありません。
 前回訪問から2週間でここまで進行しているとは、またしても驚きです。
 浴室もユニットが搬入され、配管さえ済ませればいつでも使えるような様相です。
 階段は踊り場まで張ってありました。残りの部分ははしごを架けてもらって、2階に入ってみます。
 2階と小屋裏部屋も断熱材は一部を残してほぼ張り終わっていました。
 小屋裏は壁が入って、実際の部屋の広さが実感できるようになりました。

 作業は毎朝8時過ぎには始まって、夕方は18時くらいまで続けられるそうです。
 9時5時での作業かと思っていたので、これも作業のスピードアップに貢献しているのかもしれません。
 今の時期は気候も穏やかだし、陽の当たっている時間も長いし、作業もはかどっていることでしょう。
 このペースで進められれば、連休休みを入れても6月上旬にはほぼ完成か?期待してしまいます。


4月20日

 高校時代の鉄道研究会の同期生がこの週末、浅草のホテルで結婚式を挙げました。
 彼とは唯一の同期生仲間で、現役時代から数えるともう20年以上もの長い付き合いとなります。
 何年か前に彼を含む仲間で上高地飛騨方面などに何度もドライブに行ったり、最近でも2人でスキーに出かけたり(1回目)(2回目)したことをこのページに書いていますが、そんな彼にも、ついに嫁さんがやってきました。
 昨年末から彼は函館の建設現場に異動となり、嫁さんを函館まで呼んで同居生活を始めています。
 式場打ち合わせなどで東京に帰るときには毎回<北斗星>を使うなど、鉄教育?もしっかり進めているようです。 

 今回初めて、結婚式での受付係とスピーチを任されました。2年前に自分が式を挙げたときに両方を彼に任せたので、今度は逆に自分が受ける番です。
 受付は11:15にスタート。その15分前、指定された参列者控室の前に行きます。今回は新郎側・新婦側ともに1名で受け持ちます。
 開始して間もなく、友人や親類などの参列者が数人ずつの集団でやってきて、受付がちょっとした行列になります。
 参列者からご祝儀袋を受け取り、氏名を記帳させ、座席表を手渡して控室へ案内します。
 行列も程なく解消し、20分もするとかなり暇を持て余す状況。
 披露宴開宴は12:00より。その10分前には撤収して、ご祝儀袋は専用のバッグに入れてフロントの金庫番に預けます。

 今回の式は神前式ということで、我々友人は披露宴からの参加となります。
 和装で登場した新郎新婦は、一段と引き立って見えました。
 いつもと違ったのは、新郎新婦とも会社関係者を呼ばず、新郎側は我々鉄研仲間、新婦側も女子大時代の友人、そして両方の親類縁者のみという組み合わせだったこと。会社の上司挨拶なしで、直接乾杯の音頭とは少々珍しいです。
 宴会も滞りなく進み、お色直しの直後にいよいよスピーチの番が回ってきました。
 ネタはかなり以前から考えていましたが、酔っ払って記憶が少々飛んでも対処できるように紙に書き出したものも準備しておきました。まあお酒が出る席なので、多少いい加減に進めて笑いを取った方がと思い、一応紙に書いたのを読みつつ、アドリブを入れてしゃべくりました。少し毒成分を含ませたネタもありますが(笑)、我ながら反応は上々だったと思います。

 お開きの後は新郎側・新婦側それぞれで同窓会を開きます。新郎新婦同席で2次会をしないのがこれまた珍しいこと。
 いつもの仲間で浅草寺参りをして、その後新郎が以前から行きたがっていた銀座の鉄道模型バーに行きました。
 カウンターにジオラマが作ってあって、室内灯を付けたNゲージの列車が行き交う、素敵な大人の空間。
 土曜の夜にカップルで訪れるといい感じかもしれませんね。
 ただ場所柄お値段も少々張るようで、カクテル何杯か頼むとあっという間に一葉先生級になるので、お財布と相談を。


4月14日

 新居建設、さらにその後。
 前回、2週間前の時点では1階の壁部分が組み上がったところまでお伝えしましたが、この2週間で事態は急展開に。

 月曜日、1階の天井、2階の床となる部分の梁が組まれ、火曜日に2階床が張られました。
 水曜日で2階の壁、木曜日で天井部分が入り、金曜日に小屋裏の床、そして屋根骨組みの一部まで。
 土曜日に屋根骨組みが完工し、屋根板も一部で貼られました。
 次の月・火で屋根の板張りが終わり、とりあえず雨はしのげるようになりました。
 同じく火曜日に建物が足場の外側からシートで覆われました。モルタル塗装の準備でもするのでしょうか。
 水曜日にはサッシが入り、また屋根にゴムシートが貼られ、木曜日には瓦が運び込まれて積み上げられました。
 瓦の取り付けは金曜日から始まり、土曜日までに屋根の大半が瓦で覆われました。

 その土曜日、電気配線の打ち合わせで、現場監督とともに建築中の建物に初めて入りました。
 設計図に描かれた建物が今ここに、現実の空間となって広がっています。
 最初の壁が建ってからわずか半月で、屋根瓦まで付いた2.5階建ての立派な建造物ができたのですから、驚きを隠さずにはいられません。
 現場監督の後に付いて、1階から各部屋を一通り回ります。ここが浴室、ここがキッチン、というように、各部屋の位置を案内されます。
 建物の中はまだ骨組みだけで壁1つなく、建物の端から端まで広く見渡せ、それだけになお一層広さや明るさを感じられます。
 はしごを昇って2階、小屋裏部分にも入りました。2階や小屋裏は天井が張られてなく、三角形の屋根裏に囲まれ独特の空間が生まれています。現実にはここにも天井が張られるので、完成したら全く違った光景になることでしょう。
 電気配線の打ち合わせとは、電源やスイッチの位置を、事前にコンセントやスイッチの箱を取り付けて確認する作業です。
 大工は設計図の通りにスイッチなどの箱を取り付けますが、現実には柱や扉の配置などの都合で必ずしも設計図指示通りに行かなかった部分もあり、その箇所について現場監督が説明して了解を求めます。
 必要によってはその場でスイッチの増設提案、電灯つり下げ位置の調整なども行ないます。内装工事に入ってから変更するとなると、一度張ってしまった壁や天井をはがすなど手戻りが生じ、費用も余分にかかるので骨組みだけの今のうちに決めてしまうのです。

 監督の話では、外観が大きく変わる作業はこれで一段落つき、この先約1ヶ月は内装が中心の地味な作業になる、とのことでした。
 とはいえこの3週間、昼間に雨に降られることがほとんどなく、極めて順調に工事が進められたのは幸運でした。1ヶ月の遅れもかなり取り戻せた、と言っています。これから先は屋根の下で作業することになるので、よほどの悪天候やトラブルでもない限り、計画の通り進められることになるでしょう。


4月6日

 先週1週間、地元の駅構内に張り出されていた謎のポスター。

 2枚1組の構成です。
 一見写真週刊誌か何かの宣伝広告を思わせますが、何だかただならぬ雰囲気が漂います。

 近づいてみると、
 1枚は街角で十数匹の猫がこっちをにらみつけている写真。

 そしてもう1枚は、黒い雲をバックに海鳥(鴎?ウミネコ?)の軍団が、今にも襲いかからんとするかのようにこっちに飛んでくる写真。
 モノトーン仕上げと相まって不気味さ、恐怖感が倍増していますが、
 一体、これは何のポスターでしょう。









 ..実は何とこれ、地元駅前商店街の魚屋さんが出したポスターだそうです。
 猫や鴎がこっちをにらみ付けているのも、
 「早く買わないと、猫や鴎が後ろで待ち構えて狙ってまっせー」
 というメッセージを伝えたかったようで。

 文字がなくても、画面だけで伝わるメッセージ。
 これは久々に胸がすくほどの傑作を見た、と思いました。

 このポスター、かなり手が込んでいて、
 鳥が集団で飛んでくるありえない光景を合成で表現しているのはもちろんですが、
 よく見ると看板の電話番号が実在しない番号だったり、
 鳥編の右下に貼られている選挙ポスターが「民自党」とか書かれていたり。
 魚屋さんも相当金かけて作ったんでしょうね。
 ちなみに張り出されていたのは地元の駅1ヶ所だけで、両隣の駅にも、急行が止まる駅にも見かけませんでした。
 まさしく地元密着、1ヶ所勝負の快作。

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