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週観 道の果てから

12月31日

 年末の10大ニュースが発表されると、必ずその直後の年末に10大ニュース級の事件が起こるようで。
 おととしはインド洋巨大津波、去年は山形県の脱線転覆、そして今年もサダム・フセインの死刑執行と、やはり起きてしまいました。それでも去年に比べると重大な事件や事故もなく(小さな死傷事故は多かったですが)、10大ニュースはスポーツの話題が多く、そうした意味では平穏な1年だったのではないでしょうか。

 振り返って、身の回りの思い出深い出来事を今年も5つほど....

・2月 旧型パソコン2台の廃棄処分。
・5月 北近畿一周ツアー。
・7月 中国山地のローカル線ツアー。
・8月 ハードディスクビデオカメラの導入。
・9月 大学校友会全国大会での演奏に参加。

 今年は自分の身の回りでも平穏な1年でした。知人の結婚式とかもなかったですし。
 大学の合唱団関係では大学全学の卒業生が集まる「校友会全国大会」への参加が一番の行事でした。おととしの40回定演合同ステージ、去年の50周年記念行事に続き3年連続でイベントとは予想もしていなかったですが、構想を受けて各方面に連絡し、練習を実行して無事に本番を迎えることができました。後日、大会の実行委員の方から、我が合唱団の歌が特に好評だったとの話を伺いました。イベントを立ち上げた1人として大変光栄に思います。
 機械類の入れ替えも目立ちました。2月の旧型パソコン引退と8月のハードディスクムービーを筆頭にして、MP3プレーヤー、ここに書いてはいないですがイヤホンは何回か入れ替えなど、小物を結構買っています。機械の中身の方も、掲示板の入れ替えや@niftyの退会といった転機がありました。
 旅行は5月と7月のツアーに加え、近場の小旅行が多かったです。青春18きっぷや近距離切符を使った日帰り旅行を繰り返し、近場の観光地の魅力を再発見してきました。

 1年間のテーマは「ゆとり」でした。以前よりは会社の残業が少なくなり家にいる時間も増えましたが、最近はまた走り回っている生活に戻っている気がします。今一度時間配分を見直し、もっとゆとりを取れるように、楽しめるようにしたいと思います。
 そして来年は「変化の年」。実は今年もいろいろな変化がありました。ここには書きませんでしたが会社の組織体系が一部変更され、年上の部下を持つようになったり。来年はこうした動きがさらに加速することでしょう。それを乗り切れるように、いつも物事の動きを見つめてゆきたいと思います。


12月28日

 10月22日のこの欄で、地元駅前東武ストアの地下が改装された話を書きましたが、
 12月初めに、残りの1階2階部分が「ヤマダ電器」としてオープンしました。

 オープンから1ヶ月近くなって、初めて「ヤマダ電器」を見に行きました。
 スーパー専門店街だった部分の1階と2階のスペースをぜいたくに使っているので、とにかく広いです。
 1階部分にはAV機器やパソコン、携帯電話、ソフトなど、2階は生活家電を置いています。
 平日の夜に行ったので客の出入りは多くはありませんでしたが、それでも帰宅がてら立ち寄る人もいます。
 会社や学校からの帰りに立ち寄れるというのが駅前立地の最大のメリットです。
 ヤマダ電器が駅前進出すると聞いたとき、郊外ロードサイド中心だったのがなぜ駅前にと思いましたが、
 よくよく考えれば駅を利用する人が行き帰りに立ち寄り、小物電気製品を買っていけるんですね。
 ロードサイドだと車で通勤している人でもない限り、ふらっと小物を買うということもなかなか難しいでしょうから。
 それから都心ではなくベッドタウンの駅前にすれば場所代も高くなく、
 生活家電売場も置いて、小物を買いに来た客に生活家電のプレゼンテーションもできるし。
 郊外駅前への出店というのも、実は考えられているんだなあと思いました。

 それから地下の一角、フードコート跡には新たにドラッグストアが出店してきました。
 こちらのドラッグストアは買い物客が多く出入りしています。
 同じく地下の書店は場所を一部移動の上再オープン。こちらも心持ち広くなりました。
 一方で今回の改装の結果、フードコートが完全になくなりました。
 国道を挟んで5分のところにある対抗馬、長崎屋は「食」に関しては充実しています。
 シュークリーム屋あり、たこ焼き屋あり、ミスドにラーメン店にと。
 それにくらべて改装後の東武ストアはこうした「食」「憩」のゆとりがなくなってしまいました。
 100円ショップ撤退以上に、実は残念なことに気が付きました。

 東武ストアVS長崎屋の新たな戦い、勝者はどちらに。これからも注目を続けてゆきます。


12月21日

 あれだけ居た東武の田舎電車も、もはや風前の灯。

 東武の通勤車両5000系が今年中に引退するというので、先日栃木県まで足を延ばしてきました。
 以前もここで書いた通り、5000系は旧型車の走行系機器を利用して昭和55年から61年にかけて製作された通勤車両で、8000系と大変よく似ていながら足回りが旧型のままなので凄まじい轟音を立てて走るのが特徴です。164両が製造され、先輩の3000系列とともに東武のローカル線で必ず見かける主力形式となっていましたが、新型車両導入で本線系統から転出してきた8000系などによって置き換えられ廃車が進み、残すは宇都宮線の2編成のみとなってしまいました。

 東北線から栗橋で東武日光線の区間快速に乗り換え、栃木に行きます。この春から快速は「区間快速」と名前を変え、東武動物公園以北が各駅停車になって大幅なスピードダウンになってしまいましたが、快速が通過していた栗橋からでもボックスシート車6050系に気軽に乗れるようになりました。各駅停車化されたとはいえ、駅間を100Km/hで走る足は健在です。
 高架駅になった栃木で乗り換えると、程なくしてターゲットがやってきました。ネットで運用を調べて事前に当たりを付けておいたので、待ち時間もなく効率良くスケジュールが組めます。
 車体は昭和59年製の新型、走行系は旧型、このミスマッチが5000系のポイントです。栃木を出て最初の1区間はまだ新しい高架線を走り、これとのギャップもまた楽しめます。
 次の新栃木から宇都宮線に入ります。釣掛モーターの音を高らかに唸らせながら、各駅に止まってゆきます。行き違う電車は半蔵門線直通の任を解かれた新世代インバーター車30000系あり、本線系でおなじみの10000系2連+2連ありでバラエティ豊かです。これらも一時的で、近いうちに8000系に統一されるとの話があり、今のうちに見ておきたいです。
 4両編成の中間2両がモーター車で、台車の上近くの座席を陣取りモーター音を録音しているファンがいました。釣掛モーターの高速走行も全国的に貴重な存在になっており、以前5000系を使ったイベント列車が運行されたときは「録音専用車」が設定されたほどで、「音鉄」と呼ばれる、音を楽しむ鉄道ファンの存在は無視できないものがあります。
 新栃木から30分余りで東武宇都宮に到着します。折り返しの間、何人ものファンが降りては車両のあちこちを撮影し回っていました。

 16日には5000系のさよなら運転が日光線で行なわれ、多数のファンが集まったそうです。しかしさよなら運転の後も宇都宮線で地道に運転を続けており、あとほんのわずかな間ですが活躍が見られます。この週末が恐らくラストチャンス、時間があったら東武宇都宮線に行って「田舎電車」の豪快な走りを体感してはいかがでしょう。


12月11日

 早いもので今年もあと20日です。
 大学の合唱団が今年も15日に定期演奏会を開催します。
 演奏会を前に1回、練習しているところを見学に行きました。
 団員数も50名近くと、僕が現役だった頃に比べて倍の人数になり、人数の分だけ歌に厚みが出てきました。
 そして毎度のことながら4年生の歌のうまいこと。経験を重ねてきたからなのでしょうか、やはり貫禄を感じます。

 さて、練習が終わって執行部からリハーサルの諸注意をまとめた文書がコピーで配られてきました。
 普通、コピーは表裏とも白い紙で配られるものですが、今回は少し事情が違いました。
 何か包装紙か広告チラシの裏にコピーしたようで、ど派手な色使いの紙で配られています。
 まさか金がないから本当に広告チラシをコピー用紙にしてしまったのでも??

 実はある意味その通りで、片面コピーの裏側にはカラーで広告が入っています。
 通常コピーは片面で済む場合が多いので(両面コピーを使う人が少ないので)、残りの片面が余白になってしまう。
 その片面の余白を有効に活用できないか、ということで、ここに広告を入れることにした訳です。
 そして広告のスポンサーが宣伝費としてコピー代を出してくれるので、コピーの利用者は無料でコピーができる。
 スポンサーにとっても絶好のビジネスチャンスになるし、おいしいことずくめです。

 このサービス、その名も「タダコピ」といって、各大学のキャンパスに順次設置拡大中とのことです。
 いやはや驚きました。これはまた柔軟な発想から出た素晴らしい隙間商売で。
 学生さんは何かとコピー機のお世話になることが多く、スポンサーがコピー代を全額負担してくれるならばもう大助かりですね。
 サークル活動でも印刷複写費をかなりかけていると思うので、「タダコピ」を使えば年間の部費も少しは安くできるかも。

 でも時代は変わるものですね。僕が現役大学生だった平成元年までは「謄写版印刷」で文書を作っていたのですが、すぐにコピーに取って代わりました。その後カラートナーで印刷ができる機種が登場し、今やカラープリンターでCDに直接印刷できるレベルにまで進化しているのですから。


12月3日

 日帰り旅行の話をもう少し引っ張ります。お付き合いください。 

 いつものことですが、旅行先に出かけると土産物をいくつか買って帰ります。
 仙台に行ったときは大手メーカーの地域限定お菓子の他、筆者には珍しく生鮮品(豆腐かまぼこ)を買いました。
 豆腐かまぼことは言いますが、その食感ははんぺんに近いようで。
 きのこ入りや小海老入りもあり、バラエティが楽しめます。

 一方新潟では地場メーカーが作ったキャラメルが3種類売られていました。
 内容は
・雪国のヨーグルト味
・笹だんご味
・佐渡の柿味
 で、各1箱18粒入り138円でした。
 実際の味わいはというと、どれも悪くはないなとは思いますが、柿キャラメルだけは何粒食べても柿の味がしなかった。
 ただ甘みを感じるのみで、それが何の味なのかが理解できない。もしかして新手のミラクルフルーツなのか。
 それにしても笹団子までキャラメルとして商品化しようとする企画力には恐れ入りました。

 キャラメルで思い出したのが、4月に羽田空港の土産物店に行ったときにも、北海道の地場キャラメルがたくさん置いてありました。
 北海道もご存知のようにスイーツの宝庫。
 チョコレートやミルク、夕張メロン、ハスカップ、ミントなど、想像できるあらゆるものがチョコやキャラメルになり得ます。
 その中で異色だったのが
 「ジンギスカンキャラメル」
 要は焼肉味のキャラメルです。
 以前会社の同僚が北海道珍土産として買って帰り、部内に振る舞われましたが、
 あまりのまずさにほき出す人が続出したそうです。
 その味は、「焼肉エキス+塩+砂糖」という、キャラメルにはあり得ない組み合わせ。胡椒も少し入っていたかもしれません。
 ここまでまずい商品ならば、自然淘汰され店頭から姿を消してもおかしくありませんが、
 物珍しさに引かれて買っていく人が多いのか、まだ堂々と売られているようで。

 ネットで検索すれば、恐らく全国津々浦々の名物地場キャラメルが出てくることでしょう。
 まあ、その楽しみは行った先々でということでとっておくことにして。

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